Windows10 64bit で Recomposer95/R3 が動く!
というわけで、人柱をしてみました。体が覚えてしまっている入力環境なので、いまさら変えるのはあまりにも・・・・で、OSのアップデートの度にいつ使えなくなるか不安のかたまりなのですが、余っているSSDにメインマシンのクローンを作ってWin7/64bit→Win10/64bitのアップデートの実験してみました。あ、あくまでも自己責任で。まねして何かあっても知りませんので念のため。
結論から言うとレコポ自体はWindows7/64bit用の修正パッチとレジストリ書換ができていればサクッと動きます。まだ使い倒していないのですが、先日学校の吹奏楽部の面々にパート練習用に配るために打ち込んだバンドのための民話の再生はできました。トラックセッティングにソプラノサックスとあるのはオーボエ代用です。サクッと合唱のピアノ伴奏1曲打ち込みましたがとりあえずエラーは出ていません。が、問題はSC-88PROを動かすためのUM-2EXドライバのインストールでした。
さて、Windows10自体はDVDisoにしてWindows7/64bitからアップグレード。これはあっさり行きました。
で、PC右クリックでプロパティ、デバイスマネージャー・・・といくと、UM-2に?マークが。ローランドのHPからWin8用のドライバを落として入れようとしても受け付けてくれません。互換性のチェックをしてもダメ。
そのうちローランドからWin10対応正式ドライバが出るんでしょうけど、とりあえず実験。
いろいろググって試した結果、次のようにやるとUM-2EXドライバを強引にインストールできました。
で、まずは.INFファイルを開いてみると当然のことながらWindows10対応なんざ書いてないのでそこんとこを書き換えてしまいます。
赤く囲ったところ。ここ以外はWin7用もWin8用も同じだったので、コピペで書換。
で、インストールしようとすると・・・
「指定されたカタログファイルにファイルのハッシュがありません。ファイルが壊れているか、改ざんされた可能性があります。」
とWindowsに怒られます。この文章でググったら、どうやらWin8から.catファイルだけでなく、.INFファイルにもセキュリティの署名がないとインストールできない仕様になってるようなので、回避方法を実践。
続いて出てくる画面で
回復の中の今すぐ再起動する、をクリックすると、青い画面でメニューが表示されます。
これはキャプチャできなかったんで・・・
「オプションの選択」 の画面で
「トラブルシューティング」
を選択すると
「詳細オプション」 の画面が表示されます。その中の
「スタートアップ設定」
を選択すると
「スタートアップ設定」のメニュー画面が表示されますが、ここでは設定できません。唯一クリックできる
「再起動」 をクリック
再起動後すると改めてメニューに番号付きの「スタートアップ設定」画面が表示されます。
「7.ドライバー署名の強制を無効にする」
キーボードの数字の7を押してこれを選びます。
そうするとドライバの署名を無効にした状態でWin10が起動します。
UM2-EXがつながってるとPC右クリックで、デバイスマネージャーで?になってます。
右クリックでドライバの更新、改造.INFをいれてあるWin8用ドライバを解凍したフォルダを指定、警告が出ますが無視してインストールでOKです。
で、無事最初の画像のように動くことと相成りました。
そして、もうひとつ、非力なノートPCではloopmidiとvsthostを組み合わせてレコポとVSC88を動かしているのですが、そもそもVSC88は64bitでは動かず、スタンドアロンVSTとしてならだまして使えるわけで・・・でもって、そちらも実験してみました。
はい、動きました。SC-88PROのAポート・Bポートを複数起動したvsthostに割り振って、vstpluginフォルダのvsc.dllをそれぞれGSモードで読み込ませて32トラック再生できました。音はしょぼいですが、とりあえずGSの環境で出先でも作業ができるのは有り難いです。これ、音源を他のVSTに変えるのは訳ないことなので、ARIAとかD-Proとか将来的にSC-88PROがご臨終になってもソフト音源でやりくりできるわけで・・・
ここまできたらついでにこれもやってみました。T-MIDI PLAYER。
UM-2EX+SC-88PROで普通に動きます。当然懐かしのWRDファイルも表示できます。
曲ファイルのタイムスタンプ、1993年です。うん、昔の98ノートでぽちぽちやってた頃、モデムでピーガリガリの頃のファイルを当時のままでWin10で再生できるとは・・・
とりあえず実験終了。SSDをつけかえてWin7の環境に戻します。暇なときに実験の続きをしてみよう。
ようやく夏休み。バンドの練習・プール当番・研修前半戦終了。とりあえず親父の墓参りとお盆。隙間を見て楽譜書き。この夏は遠征鉄はなしになりそうです。
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コメント
初めまして。pal8000と申します。
UM-2を長いこと使っています。
これまでは、Rolandがずっと新しいOS用のドライバを対応してくれていたので、心配していませんでした。
ところが、Win10用のドライバは「対応予定なし」とのことで、問い合わせしてもダメの様でした。
で、検索してこちらにたどり着きました。
私のところでは、ドライバが心配でWin10の正式版に更新していませんでしたが、対応できた例を見て少し安心しました。
情報、ありがとうございます。
投稿: pal8000 | 2015年8月 4日 (火) 15時32分
初めまして。pal8000と申します。
UM-2+SC-88VLとSD-20を使っています。
これまでRolandは新しいOSが出るたびドライバを提供してくれていましたが、
Win10でサポート外になってしまいました。
そのため、検索してこちらにたどり着きました。
ドライバの不安があってInsiderPreview版のままでしたが、これなら正式版にアップグレードしてもよさそうです。
有用な情報、ありがとうございます。
なお、InsiderPreview(10162)版では、以下2つの留意点がありましたが、UM-2、SD-20双方のドライバ(8.1 64bit)をインストールすることができました。
1.リモートデスクトップでは不可
リブートする必要があるので、当然かも知れませんが、「設定」画面で「PCの起動をカスタマイズする」が表示されません。
2.PS/2キーボード必須
タワー型PCで、キーボードは外付けなのですが、USBキーボードだと、「7.ドライバー署名の強制を無効にする」が入力不可でした。
PS/2ならうまく行きます。
投稿: pal8000 | 2015年8月 5日 (水) 09時39分
こんばんは。はじめまして。
レスと公開が遅くてすみません。
自分のレコポの環境を変えたくなくていろいろ試してみましたが、無責任な実験にもかかわらず、役に立てていただけたようで返って恐縮です。Preview版で試そうと思ったのですが、忙しくてそれどころではなかったので製品版になってしまいました。近いうちにSP1が公開と聞いていますが、今の段階で動けば多分大丈夫かなぁと思っています。
他がWIN7用ドライバで動いてるんで、インストールさえできれば動くんじゃないかと思ってINF書き換えてみましたが、INFの書き方を知っているわけではないので、WIN7用とWIN8用の記述の違いと同じフォルダに入っているファイル名とを照らし合わせるとコピペで改変できると思ってやってみたらWIN10用のINFと読み取ってくれました。ダメ元でやってみた結果です。
UM-2EXは自宅用で、学校の音楽室はUM-ONE mk2×2で無印SC-88を動かしてます。吹奏楽やってるとどうしても32トラック必要なので、マルチポート必須です。まだ実験はしていませんが、UM-ONE mk2の方は現行製品で、iPadとかにも対応してますので多分WIN10に対応するんじゃないかと思います。
で、USBキーボードは不可というのは気がつきませんでした。自分はPS-2キーボードしか使っていないので・・・ただ、USBキーボードが認識できないとUM-2ドライバ以前にクリーンインストールできないですし、最近はUSBキーボードも多いので、何らかの形で認識できるんじゃないかと思いますが・・・
古い機材ですが、便利なので長く使いたいものですね。
投稿: 西乃湯 | 2015年8月 5日 (水) 22時02分
私はUM-2を使っているので困ってしまい、いろいろ試した結果、理由は分かりませんがVISTA64bit版用のドライバで難なく動いています。Setup.exeをVISTA互換でインストすればOKです。ほかのOS版ではだめでした。VISTA64bit版のみOKでした。
投稿: UM2 | 2015年8月 9日 (日) 21時59分
こんばんは。
情報ありがとうございます。なぜVista版だけ互換でOKなんでしょうね?UM-2無印とUM-2EXの違いからくるものでしょうか?そのへんどなたか掟破りの逆アセンブリとかして謎を解いてくれると面白いなぁ・・・と思います。とにかく、まだまだ古い機材とソフトを現役で使えるというのはありがたいことですね。
投稿: 西乃湯 | 2015年8月 9日 (日) 23時17分
この方法でsc8820,sd90もひいてはUX16が動けば・・(後者は会社が違いますがw)
一番いいのはメーカがまだ出してくれることなんですが。
投稿: 名前 | 2015年8月21日 (金) 17時28分
こんばんは。
古い機材ではありますけど、ドライバの対応はして欲しいですよね。OSのバージョンアップの度に冷や汗ものです。
で、sc8820もsd90もMIDI端子があるのでUX16のUSBドライバで直に動かさずにwin10純正ドライバのあるum-omemk2経由で動かそうと思えば動くんじゃないかと思うのですが・・・YAMAHAのドライバの記述がどうなってるかはわかりませんが、試してみる価値はあると思います。とはいえ、実機がないので誰かが人柱をしてくれるのを待つしかありませんが・・・sd90はum-onemk2×2でMIDI2ポート使えると思います。音楽室用のPCがWIN7/64bitでum-onemk2×2+無印sc-88で動いてますので。要は音源に音を出す命令をどの回線を使うかということだと思うのですが・・・とはいえ、そのためだけにum-onemk2を新規購入ってのもどうかと・・・UX16はググってみましたがMACドライバが今年出てるんで、もしかして・・・いずれも自宅にないものなので憶測の域を出ませんが・・・
投稿: 西乃湯 | 2015年8月22日 (土) 01時51分
初めまして、"Windows10 レコンポーザ" の検索でたどり着きました。
質問なのですが、記事中にあるWindows7/64bit用の修正パッチというのは、如何様なものなのでしょうか?
自分は、Windows7/64bitにて、シェル関連のレジストリ修正のみで使っているのですが、仮想MIDIポートでループバックが起こって苦労しております。
ひょっとして、上記の修正パッチにて、MIDIループバックに関するバグっぽい挙動が修正されたりするのでしょうか?
投稿: naka_G | 2016年1月27日 (水) 00時47分
こんばんは。はじめまして。
すでにcomeonのサイトがなくなってしまってるのでダウンロードできないのですが、修正パッチはレコポ95R3のアップデートキットで98年のものですので、たぶんお持ちではないかと思います。で、WIN7用のパッチは、そのレジストリ修正用です。手打ちでぽちぽちやるのが・・・というわけで、ネット上にあったのを拾ってきた次第です。
それで、MIDIループバックは自分は起きていないので、すでに何度も試されているとは思いますが、レコポのポートの割り振りや仮想MIDIポートの設定を洗い直してみては如何でしょうか。自分はvsthost+vsc×2を起動、次にloopmidiを起動、最後にレコポを起動という順番にしています。
これだとvaioのtt50でも動きますんで、出先でちょっとデータ打ち込みということができて重宝しています。
投稿: 西乃湯 | 2016年1月27日 (水) 22時27分
お返事ありがとうございます。
特に自分の知らないパッチでは無いという事で、ちょっと安心しました。
自分の構成は、レコンポーザ → loopMIDI → Reason という形なのですが、レコンポーザのMIDI入力を全てOFFにしてもループバックが起き、再生してるうちにMIDIポートが詰まってちょくちょく再生が止まってしまいます。
仮想MIDIをloopBe1でも試したりしましたが、変わらずでした。
XP時代はこの不具合には遭遇せず、メインのデスクトップ・ノートマシンともに同じ動作なので、Win7(64bit)での不具合なのかと思ってましたが、違うようですね…
本当は今時のDAWに完全移行してしまうべきなのでしょうけど、ST/GT方式の入力の速さを捨てきれず、ズルズルと使い続けています。
投稿: naka_G | 2016年1月28日 (木) 21時47分
こんばんは。レス遅くてすみません。
xpでloopmidiが動いていたならそのまま動くと思うのですが・・・Reasonは持っていないのでなんともわかりませんです。
.midを介してSONARで最後はミックスダウンですが自分もFキーやら数字キーでサクサク入力できるので重宝してます。多分使えなくなるまで使うでしょうねぇ・・・というか、そのために青札9821を動態保存してますから。
投稿: 西乃湯 | 2016年2月 7日 (日) 23時33分