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2012年11月17日 (土)

日本の客船ポスター展

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先日、大桟橋に護衛艦を撮りに行ったときについでに見てきました。いやぁ、濃いです。日本の客船華やかなりしころの香りが満喫できます。東洋汽船の天洋丸・地洋丸・春洋丸三姉妹とか、大阪商船のぶら志゛る丸にたかさご丸やら、日本郵船の新田丸に鎌倉丸に氷川丸、瀬戸内海周遊別府航路客船群…とそれはそれは綺羅星のごとく戦前の有名客船のポスターが。

美人画で日本の船と異国情緒をアピールした時代から始まって、日本が欧米と並ぶ近代国家として列強の仲間入りしたことと、日本の船会社の優秀さが広く認知され、ことさら日本を強調しなくても欧米の船会社と同じように船そのもののアピールで集客できるように変わっていく様が、日本が海運国として隆盛を極めていった歴史そのものですね。亜欧連絡ポスターを当時リアルで見ていた人は何を思っていたのかな…なんて考えてしまいました。

戦時色が濃くなって国防の標語なんかが入りだし、客船の上部構造物が取り払われて特設空母に改装されたり、護衛艦もつけずに輸送任務を命じられて潜水艦の餌食になったりして優秀船が失われていく…戦後撃沈されずに残った外航客船は氷川丸と鉄道省関釜連絡船興安丸くらいで、日の丸商船隊は2300隻余、800万総トンが海の藻屑と消えていく…

戦後の復興…客船の華やかさは戦前ほどではなく、近年の豪華クルーズ船は写真が主体で、それはそれで美しく豪華なんですが、戦前のスマートなイラストやデザインを見ると、改めて戦争で失ったものがいかに大きかったか…と感じられます。っつーか、最近の動くマンションみたいな客船のシルエットがなぁ…やっぱりいかにもな船らしい形をしていてほしいと思いますね。日本郵船の鋭角なシルエット、大阪商船の丸みを帯びたシルエット…今改めてそのデザインの良さを感じます。イタリア客船ビクトリアをモチーフにしたと言われる関釜連絡船興安丸のシルエットに似ている津軽丸型は、そういった戦前の日本客船黄金時代の憧れの船旅の残り香を今に伝えているんじゃないかと思うのは考えすぎでしょうか…

図録がミスで再版待ちだったので、会期末頃にもう一回見に行ってこようと思います。この図録は欲しいですねぇ…この展覧会、その筋のまにあな方にはマジおすすめです。

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この種のチラシ、やたらと学校に送ってきます。で、該当と思われる教科担当などに回送するのですが、回送先が不明とか、回送担当者が忙しいとかだと教務主任の私の机上にどさっと…。そんな中から見つけたので、思わずおおっ!でした。

昨日今日と学習発表会でした。で、月曜日が振休。久々の2日連続休み。

羊蹄丸に行ってきます。ついでに江田島海軍兵学校にも行ってきます。ヲタ丸出しですね…

日曜出発月曜帰着なら取りやすいマイルタダ券と格安レンタカーということで。

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