羊蹄丸 9月29日
現地滞在1時間で行ってきました。多分、この2色をまとった姿を見ることができるのはこの週末が最後だから…楽譜書きのめどがついたのが午前3時半、空旅氏がこの土曜に始発の飛行機で日帰りで行く…と聞いていたので恐らく起きているだろうと思い、午前5時過ぎに直電。高松空港でピックアップしてもらうことに。当日だと飛行機高いのですが、新幹線で行ってもあんまり変わらないのでJALのビジネスきっぷで。
確かに羊蹄丸はそこにいました。しかし…わかっていたこととはいえ、各所掲示板やblogでその変わりゆく姿を見ていたとはいえ…目の前にある現実の姿は衝撃でした。
ほぼ同じ角度から撮ってあった8月の羊蹄丸。お盆に山口へ行く途中に無理矢理寄って撮ってきたもの。後部カニ爪がないだけでもえぇぇぇぇ…だったのに…
喫水が上がっています。防舷材がこんなに上に来るなんて…そして、中央部に残された普通船室はすぐにでも起重機船で撤去できるかのように切断されていました。
8月お盆はまだこんなでした。お盆明けから解体のスピードが速くなり、あれよあれよという間に上部構造物がなくなってしまいました。
船首から。ブリッジが取り外されてクレーンでつられている画像を見たときは声も出ませんでしたが、こうなってしまっては何とも形容のしようがありません。
8月の画像。ブリッジの天井をはがしはじめていました。
船首部も切れ込みが入り、解体を待つばかり…
8月はまだこんな感じでした。
船尾へ向かって。渡島丸型かと見まごうばかりの客室の撤去跡。船博でのエスカレーターのガラスがもの悲しいです。
8月。カニ爪がないのが違和感…なんてレベルではなくなってしまいました。
左舷側の外板かと…至る所にクリーム色の一目で羊蹄丸のモノとわかる外板が…
山と積まれたブリッジの機器の残骸…左側クレーン根元の淡緑色の箱の山…
ブリッジ…下を向いているのが屋根上…その奥にはグリーン船室の外板…
新居浜展示の際に貼られていた順路を示す表示もそのまま…操舵室…プロムナードデッキに貼ってありました…
ファンネル…JNRマークごと解体、切り刻まれたのがよくわかります…そして…
空旅氏と二人、声も出ない衝撃でした…とあるblogでシンボルマークついた外板が切り取られ、重機で地面へ倒され土煙が上がる連続写真を見て絶句していたのですが、こうなってしまっては…今日、最もショックだったシーンでした…
現地滞在1時間。雨も降ってきたし、風も…天候よりも何よりも二人して顔を見合わせ、見ているのがつらすぎるのでそそくさと立ち去り、高松空港のかな泉で自棄酒…先ほど帰宅しました。
画像だけでは伝わらない、作業の音、土埃、鉄や何かが焼け焦げる匂いや煙…そういったライブなモノが余計に解体の現実を突きつけてきました。
上部構造物がなくなり、連絡船時代から改造していない部分の解体に手をつける頃はアスベストや廃油、ビルジなど環境対策が必要になってくるでしょうから、スピードが落ちるでしょう…起重機船の横に中国と思われる船が停泊していて、鉄くずを次々と積んでいました。いずれあの中にクリームと臙脂色の鉄板が混じるのかと思うと…複雑な気持ちです…
もう1回行けるかなぁ…
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