
はい、昨日鉄道博物館で行われたガイドツアーです。Xには現地からちょっと実況しましたが、きちんとblogでまとめとけ、とプレッシャーをかけられまして・・・このblog、自分の生存確認に使っているとかふざけたことを最終便戦友会から笑顔でツッコまれまして・・・
さて、今回は13時からの子供向けの回と15:30からの大人(濃い人)向けの2運航で行いました。が、自分も号鐘担当で動いていたので1回目と2回目をまとめてみました。
さて、まずは控室でリハーサルです。

何か芸能人っぽい感じです。というか、こういう表示初めて見た気がします。

今回は高橋さんが講演をします。研究を深めていた安田さんが鬼籍に入ってしまったので・・・まずは控室でリハーサルです。
で、聴いていた面々からいろいろツッコミが入ると、「いろいろ話したいけど、話し出すとあれもこれもって思いが出てくる。7割くらいに減らさないと・・・安田さんの気持ちがよくわかる」って感じのことを話すと、みんなで笑ってました。

机の上に置かれた国鉄印のヘルメット。臭うのでベルト以外は外して捨てて・・・って、ヘルメットの機能は??

最後の撮影会用の制服と制帽。自分も着たことがあります。
さて、そんなこんなで昼飯を食べて12:30くらいにスタンバイ開始。まずは壱岐丸号鐘前でスタンバイ。

金剛丸の模型をバックに。


始まる前に乗船名簿のレプリカと硬券レプリカの配布です。乗船名簿は普通席とグリーン席をセットで。乗船名簿はとてもキレイにできていて、現役時代のコピーにコピーを重ねて文字が読みづらくなってる、おそらくは職場の印刷機でまとめて印刷、裁断機でカットしてるので正確な長方形にならないなど、当時を知るものからすればありえないクオリティです。「レプリカです」って印刷しておかないと「本物」とか言ってヤフオクとかに出されるんじゃ?(笑)」なんて言ってました。

ちなみに、上が当時のもの、下が講演会用に作成したレプリカ。印刷の質の違いがわかります。

こんな感じで配っていました。

まずは鐘の話。古い話で、今のような時計が普及していなかった時代、船の鐘は30分砂時計で計って、時鐘と時刻を知らせるものだったとか。連絡船は函館港内で霧が出たときに連打して自船の存在と位置を周囲の船に知らせていたそうです。
30分で1回1点鐘、1時間で2回2点鐘・・・4時間は2回×4で8点鐘。高橋さんの指示で鐘鳴らしてました。
最後に参加していて希望する人にも鐘を鳴らしてもらいました。小さい子は次々に手を上げて鳴らしに来ましたが、大人の部は誰か最初にやってくれないかなぁ・・・と牽制している雰囲気が・・・
左が宗谷丸、右が補助汽船たっぴ丸のものです。生音聴いた時はレとラ位か?と思っていましたが、後で動画の音をチューニングメーターでざっくりはかると、小さい宗谷丸がド#よりちょっと高め、大きいたっぴ丸がソ#よりちょっと低めの音が鳴っていました。大きい方が高い音という楽器として考えると不思議な感覚です。材質、形状、厚みなどの要因でしょうか。
鐘の次は貨車の前に移動して緊締具。ココ、鐘を片づけてたので、1回戦は見られず、2回戦で何とか見に行けました。

フリップを見せながら貨車を船に固定することを説明していきます。コキ車は片側3カ所、時化って危ないときは4カ所でガッチリ留める、洞爺丸台風で転覆した船の車両甲板の貨車は固定されたまま逆さになっているほどだったとか。

それで、緊締具を付ける体験です。軍手して緊締具を持ち上げてフックとガイドレールに固定してネジを締めてという一連の動作、一つだけでもけっこうハードですが、コキ満載だと何本やるんでしょうねぇ・・・

その緊締具。これは両端がフックになってますが、ワム車に増し掛けするときは車両側のフックが足りないため、クランプ状になっているものを使って台枠をはさんで固定します。
次は貨車航送で、南館の3階歴史ゾーンへ。移動距離が結構長い・・・

まずは車運丸の前で、甲板に線路を敷いて車両を直接船に乗せるギミックの話です。車運丸の乗員は6名。この6名で貨車の積み下ろしをどうやっていたか?潮の干満を利用して、干潮時に積み、満潮時に下ろすようにしていました。干潮時は船が低くなるので船に向かって下り坂、満潮時は船が高くなるので陸に向かって下り坂、で、人力で車両を押していたそうです。が、これでは1日1~2回しか積み下ろしができないため、定時制がない、自走できない艀なので定期船に引っ張ってもらうにしても船足が遅くなる・・・等々問題点山積みでしたが、車両から荷物を下ろす⇒艀に積む⇒船に積み替えるを積む・下ろすの両方で人力でやるよりはよほど効率的なので、以後改良が加えられ、貨車と人を両方乗せる客載貨車渡船となり、北海道開拓と輸送を大きく変える事になりました。
最後は津軽丸の大模型の前。

海の新幹線と言われた当時の超近代船津軽丸。それまで4時間半だったのを3時間50分に短縮し、8機積んでいるエンジンのうち常時6機程度で運行、列車が遅れたときは8機フル稼働で遅れを取り戻した等のエピソードや可変ピッチプロペラ、バウスラスターなど今では当たり前の装備ですが、60年前は最新鋭の近代化船で世界初の機能も盛りだくさんでした。それで、吉田さんが前に船の科学館の講演会で使った一人当たりの座席面積を持っていたのでその場でやろうとなって急遽大人の部だけでやりました。
一人当たりの桟敷席の面積。普通席は座ったらこのくらい。ですが、桟敷席は横になるのがあたりまえ・・・ではこの正方形を身長180センチの人に当てはめると・・・

こうなります。仰向けにはなれません。当時の旧客の3等寝台より狭いです。
グリーン席はこんな感じ。

グリーン指定席はフルリクライニングレッグレスト付の豪華一人がけ座席なので、コレは自由席の枡席の一人当たりの面積。普通船室より若干広いです。で、身長180センチの人が横になると・・・

こうなります。ようやく幅52センチの3等寝台、20系ブルートレインの3等寝台⇒B寝台で仰向けになれる広さになります。
最後にダッチングマシンでレプリカ乗船券に日付を刻印してパンチを入れ、制服・制帽で記念撮影をしてツアー終了となりました。

久しぶりのイベントでしたが、各回定員20名程度とはアナウンスされていましたが、来る者拒まずで何だかんだで50人くらい参加してくれました。また、今回はスタッフではないですが、知っている方も多く来られて、その後の飲み会は楽しい会になりました。
次回・・・お楽しみに。
1年休んで4月から副校長アシスタントとして週4日6時間の短時間勤務をしています。まぁ、アルバイト感覚です。退職金で住宅ローンの残り返して水回りリフォームして1年遊んでたらそりゃお財布が・・・とはいえ、リフォーム補助金20万、東京都の家電買い換えゼロエミ補助金で冷蔵庫8万エアコン3万合計31万円の補助金もらいました。そして、6月の給与明細から住民税を引かれていません。1年間住民税非課税世帯となるので、もらえる補助金の類いは漏れなく申請してもらっとこうっと。
今日は土曜授業日の勤務の振替休日で、まったりです。旅行から帰ってきた翌日とか、この種のイベントの翌日は体がしんどくなってきたので、うまく休みを調整して1日インターバルを置くようになりました。出勤したところで今日は疲れて役に立たないというわけです。まぁ、今年還暦ですからねぇ・・・
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