えぇ、今宵は鉄道ネタではありません。&画像もありません。
ひたすら 毒はき です。 あまりにも腹が立ったので。超長くなりますが、学校を、子どもを、そして公教育を取り巻く陰謀だとしか思えません。
大きく報道されたとおり今日全国の小学6年生に対して文科省が一斉に学力調査をしました。調査すること自体には別段異議はありません。結果がきちんとフィードバックされ、よりよい教育を築くきっかけとなれば…です。
が、今日、厳封された問題を開封し、見て愕然としました。
こんなの学習指導要領の範囲外だろうって。教科書とはかけ離れた問題、日々の教科の授業、問題演習でこんなのやりません。ゆとり教育と言われる前だってこの種の問題は学校ではやっていません。試験監督の先生方共通の認識です。
でもって、A問題とB問題とあったのですが、問題の作りというか、傾向が受験前は学校なんか行くなという指示をする進学塾のサピックスのテストと同じです。そもそもA問題B問題という言い方そのものがサピックス。A問題は記号を選ぶなどサクサクスピードと判断を問われる傾向、B問題は思考力応用力を問われるのですが、このB問題がくせ者で、どう考えたって40分じゃ終わらないだろうという問題量。また、この試験の採点を委託されたベネッセのチャレンジの発展コースの難問と問題構造が同じです。要はお受験対策塾のつくった難問を全国の6年生にやらせたと言っていいでしょう。
国語はすべて文章を書かせる方式。B4サイズの解答用紙両面めいっぱいで。文字数にすると400字詰め原稿用紙2枚分ほど。好きに作文かけって言われて原稿用紙2枚渡されるならともかく、問題読んで答えるとなったらまず大人でも40分では不可能と思われます。
読み取る文の量も多く、それも中身が茫洋としてつかみにくい文ばかり。これ、たかが小学校の…ではないです。難関私立中学校の入試に出ても不思議がないレベルでしょう。
それも、文意を読み取るのではなく、「自分の考えを書け」という内容ばかり。通常説明文では「筆者の考えを読み取り、抜き出せ」「この言葉や段落はどこにかかるか」というのが教科書の内容です。お受験進学塾でトレーニングを受けている子ならともかく、普通に小学校に通っていてはこの問題はまず解けません。そもそも、何を聞かれてどう答えればよいのかすら理解できないでしょう。
算数のB問題。これもひたすら文章題、それも問題文の構造を難しくして題意を読み取りにくくした上に、問題自体の構造が二重三重になっていて、とっかかりすらつかめない問題の数々。サピックスやベネッセ、四谷大塚などの進学塾の難関私立中学受験コースの演習問題をそのままもってきたとしか思えない。
私の学校の6年生、見たところ、このB問題はほぼ壊滅状態です。他の学校の先生ともちょっと話したのですが、いずこも同じ、「なんだこりゃ」状態だったそうです。ごく一部のお受験組だけはできていたようですが。
文科省は何を考えてこんな問題を出したんでしょう。そもそも自分たちが策定した学習指導要領に基づいて「エリート」な方々が良い問題を作れないのかと。
某教育特区の小学校ではこの春休み新6年生にこのテスト対策で大量の宿題が出たそうです。何でも学校の序列が下がると学校選択制で選んでもらえなくなり予算が減らされる…らしいです。もっとも、昨年実施の都の学力調査をイメージして宿題を出したのなら全く意味を持たなかったでしょう。いろいろ批判はされていますが、昨年の都の学力調査は学校の教育課程や教科書の理解度を測ると言う意味ではきちんとした設問だったと思います。
テストの結果は都道府県ごと、政令指定都市ごと等、また、国立・私立・公立別で公表されます。学校ごとの序列は公表しないといえども、問題内容を考えると平均点などで明らかに公立が落ち込むのは見え見え。お受験トレーニングしている子だけが笑うことができる、そんな全国学力調査で点数が悪いのは一体誰のせいなのでしょう。そして、この調査結果を受けて笑うことができるのは一体だれでしょう。
「公立学校の学力は私立学校に比べて大幅に落ちる。」
→「公立学校の学力低下は深刻である。」
→「教員の指導力が不足している」(マスゴミ・文科省・塾)
→「公立学校はクソ、学力低下を防ぐのは塾」(塾宣伝)
の世論誘導の流れが結果が出る前から見えています。
…どうせ「すべての原因は公立学校の教員の質が悪いため」→「締め付けろ」という結論がでるでしょうね。というか、世論をあおってそういう結論に持って行きたいためにこのテストをやったんじゃないかとすら思えます。
ここまで書いたら教育委員会から呼び出されてなんか言われるかもしれないけど、あまりに腹が立ったので…
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