第8回 青函連絡船講演会
というわけで、今更ながらのアップです。・・・仕事忙しすぎてゲロゲロです・・・
前のエントリーでアップしたとおり、6月18日土曜日、船の科学館で連絡船講演会がありました。当然行ってきました。
まずは西澤キャプテンの四方海話から。
今回は航法のお話。広げているのは数字旗1。小型船・雑種船以外の標識として使われ、特定の混雑する港では汽船は標識としてこれを掲げます。連絡船は汽船の仲間ですが、函館港は特定港ではないので掲げません。港則法に則って、入出航時の航法で優先するのは・・・「日本国有鉄道青森函館間航路連絡船以外の船舶は、同連絡船の進路を避けなければならない」という函館港の特定航法なんかの話です。
<<後日西澤キャプテンから訂正依頼があったので直しました>>
*小型船は小型船および雑種船以外の船舶の進路を避けなければならない。
*小型船及びおよび雑種船以外の船舶の標識・・数字旗1
(命令の定める船舶交通が著しく混雑する特定港の京浜港、名古屋港、四日市港、大阪港、神戸港において500トン以下、関門港300トン以下の船舶を小型船という。)
函館港は著しく混雑する特定港ではないので、青函連絡船は数字旗1を掲げない。
航路阻害の事例も・・・
で、今回のメインその1は
大西さんの無線通信のお話。
周波数やモールス信号など、無線の基礎知識に始まって、連絡船の無線業務の概略と経験です。
連絡船の空中線(アンテナ)の図説。模型作る人はこれ結構重要な図面かと・・・
レーダーマストの構造。
無線部の業務内容として、業務報の記載内容や略号の話もありました。
今回の白眉はこれ。大神さんと大西さんで行ったモールスの実践。大神さんが単式電鍵、大西さんが自動電鍵で音色を変えていました。
八甲田丸が大西さん、大雪丸が大神さんです。通信の録音は→こちら←
体験談では海中転落者の取り扱いなど生々しい話が・・・電報はまれだったとか・・・
続いては安田さんの船名あれこれ昭和後期編。例によって詳細な調査と考察、たくさんのスライド・・・
この段階ですでに予定時刻を大幅にオーバーしてました。まぁ、13:30~16:00の2時間半。西澤キャプテンが30~45分、安田さんがいつものペースなら約60~90分、吉田さんの飾り毛布が30分位、この合計で目一杯巻きですでに2時間。休憩や大神さんの資料解説もあるので、無線の話が10分終わるわけないじゃん(笑)てなわけで、遅れ継続。
戦後の連絡船所管の変遷。今回は青函だけでなく、宇高、大島、仁堀、宮島の各航路の解説もありました。大島航路は田舎に行くのに何度も乗っているのですが、安田さん曰く「周防大島出身の方が・・・」後で大丈夫だった?と笑いながら訊かれました。どうせなら日本初のカーフェリーってとこ出して欲しかったなぁ・・・なんて・・・
こんな謎解きもしてました。蝦夷地の旧国名と支庁名などの関連などを考察し、船名の命名基準には一貫性があまりないと結論づけていました。まぁ一般公募に二代目三代目襲名に地元ゆかりにと時々で命名基準がちがうからむべなるかな、と・・・
で、上杉先生と吉田さんの飾り毛布。
季節にちなんだ作品「金魚」ですが、毛布が白いので「烏賊」に見えたようです。赤い毛布でやると・・・なんて言っていました。
で、9月のNHK-BSのドラマの宣伝。時代考証に協力していました。で、普通船室が2等船室など設定上おかしいところがあるのですが、それは諦め。考証を頼まれていて○○が△△で実は違ってるんだけど・・・などちょっとした裏話も。
で、展示物。通信室の図面です。続いては各船の通信室です。
これ、よくぞまぁ残っていたと・・・十和田丸改めジャパニーズドリーム号のQSLカード。うーん、これは欲しかった。
で、展示台の中身。右手前、十和田丸のは自分が持ってます。
すでに17時半近く。船館の人からせっつかれながら片付け・・・で、マッハで終了していつもの店へ。
盛大に飲んだくれました。
5月16日から7月9日の間で土曜日が休みになるのはピンポイントでこの日だけ・・・学校は土日が休み・・・のはずなんですがねぇ・・・只見蒸機も放置してるし・・・
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