ラ・ジャポネーズ
てなわけで、久々のエントリーはこれ。モネのラ・ジャポネーズ(着物をまとうカミーユ・モネ)。
コレが見たくて世田谷美術館でやってる
ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展
印象派を魅了した日本の美
に行ってきました。1年以上かけて修復されたそうですが、いつぞやのエントリーのルノワールのジャンヌ・サマリーの如く、こっち見てほほえむやわらかい描写はそれはまぁ艶やかで、精緻を尽くして描かれた着物の質感と相まって思わずうーんと唸ってしまいました。額縁がオリジナルかどうかは分かりませんが、黒と金で襖絵か屏風かのように感じられ、モネの日本趣味の絵によくマッチしていました。
で、これが対になる作品「緑衣の女」。同じカミーユがモデルですが、受ける印象が全然違います。いずれもモデルよりも衣装が主役と言われていますが・・・
構図や大きさはほぼ同じですが、布地を写し取るような緑の重々しいドレスと上着の黒の質感というかリアル感の「緑衣の女」に対して、「ラ・ジャポネーズ」の金糸銀糸に彩られた着物の華やかな感じ、次に背景が暗く描かれているのに対して、団扇がたくさん描き込まれた華やかさ。でもってモデルのカミーユはモネの絵では憂いを帯びた表情ばかりなのに元々の黒髪に金髪のカツラをかぶせてまで描いた明るい無邪気な笑顔。
2枚並べてみるとそのコントラストが際立ちます。
今回は「ラ・ジャポネーズ」のみの展示ですが、等身大の作品の大きさ以上の存在感。平日とあって空いていて、ゆっくりと眺めることができましたです。西洋画とそのモチーフになった浮世絵などが対になって展示されていて眼福でした。
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ようやく夏休みモードです。成績と商店街七夕まつりのバンド演奏で一息つけるかと思いきや学籍監査で書類整理。バンドの練習にプール当番に研修に胃カメラに親父の命日に・・・と全く休む間もなく怒濤のような日々であっという間に8月に。日直とコンクールのスタッフやって、11日から青森の予定ですが、台風が・・・そうこうするうちに後半の部のバンド練習が・・・楽譜書きが追いつきません。新国立のオルセー美術館展も行きたいんですけどねぇ・・・
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