羊蹄丸 12月15日
というわけで、山のような仕事をやっつけて…正しくは現実逃避して…多度津へ行ってきました。JAL特割1の髙松片道+αで岡山往復できてしまうので、今回は岡山AP+レンタカー。瀬戸大橋渡って約1時間ちょっとで到着。曇っていたのですが、うろうろしているうちに晴れ間が。
撮影順ではありませんが、まずは定番の漁港から。完全にポンツーンと化しています。船首部は完全に浮き上がり、エンジンが残る船尾が沈み込んでいるのが防舷材と喫水線の跡ではっきりわかります。
その船首部。バウスラスタの跡がはっきりと出ています。本来水中にあるべき場所です。
後ろから。線路の跡と、船首が浮き上がっている様子がよくわかります。
防波堤に登って船首へ。数日前、空旅氏はバウスラスタモーターをここで見ています。
完全に船首は水上に出てしまっています。奥のヘコミはバウスラスタの跡。
そのアップ。満潮になると道路からもこのヘコミが見えます。いかに軽くなって喫水が下がっているか…
チェーン。描鎖庫から取り出されたものでしょう…
船底ツアーで見た流体減速装置予備品箱が無造作に積まれていました。
無造作に山積みとなった機器箱。色からして連絡船オリジナルのもの。
表示のアップ。汚水ポンプの操作レバーです。20年以上船底で眠っていた機械…
ヤンマーのロゴがあるので、おそらくは改装時に積載されたであろう非常用のディーゼル発電機かと思われます。
切断される機器。形状からバウスラスタモーターのような感じもしますが、操舵機室の機械かも…
さて、ダメ元で今回ここにも行ってみました。井戸端会議してたいたおばちゃん方に話しかけてみたところ、OKをいただけたので上に上がらせていただきました。
2倍テレコンで600ミリ相当です。船首と船尾をトリミングしてみました。
船首部。ピントがイマイチですが、切断のラインが喫水線のちょっと上なので、この下はボイドスペースのはず。
船尾部。船底ツアーで行った操舵機室…壁の奥はその他の者室…中央の黒い水密扉くぐったんだっけ…
半年前からは想像もつかない姿となってしまいました。機器箱を見ていたときに、車のラジオから「津軽海峡・冬景色」が…石川さゆりさんがパーソナリティやってる番組らしく…不覚にも涙が…
それでもまだ海に浮いている…今後の解撤がどう進むか…年内にめどをつけるとは聞いていますが、もう一度行けるかどうか…それでも多分行くんだろうなぁ…
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コメント
だいぶ形状が変わってしまいましたね。
私も羊蹄丸ではありませんが今年5月ごろに八甲田丸で船底に潜ったので知っている箇所がありますが見覚えがある機会もちらほらと。
羊蹄丸はバスが遅れて船底ツアーなんか間に合いませんでしたが。
投稿: 基本編成11連 | 2012年12月15日 (土) 23時39分
空旅氏と共に遠方よりの確認作業ご苦労様です。
裁断場で解体されていた機器ですが、バウスラスターのモーターで間違いないです。私もタモリ倶楽部や船底ツアーで見ましたが、デカかったです。
あのヤンマーのエンジン、確かに羊蹄丸を解体してから姿を見るようになったんですが、船底ツアーでは見た記憶が無いです。その他解体して明らかになってから新たな疑問が湧いたりもしてるんで、もう一度新居浜の実行委員会が持ってる三井造船由良での展示船工事写真アルバムをじっくり閲覧する必要が ありそうです。
それと話変わりまして先週、岡山市にて十和田丸の牧野船長に 会う機会があり、近況報告してきました。
牧野船長も羊蹄丸は、最近は辛くて行ってないそうです。
投稿: 宇高連絡船愛好會記録部長 | 2012年12月19日 (水) 22時52分
おばんです。
>基本編成11連様
八甲田丸も非公開部分に入ることができるイベントがありますね。羊蹄丸と違ってオリジナルの姿を良くとどめているので摩周丸と合わせて大事にしてほしいものですね。
>宇高連絡船愛好會記録部長様
…確認「作業」ではないんです…義務感で通ってるんではなくって…
で、ヤンマーのエンジンですが、船底ツアーは羊蹄丸オリジナルの非公開部分を見に行くわけですから、改造後の部分は実には行かないです。ヤンマーのエンジン、それから白い清水タンクなどは、改装後の一般配置図でいうところの、船倉部設備機器室、要は青函シアターの観客席の下です。オリジナルの発電機を撤去しているので、陸電が切れたときの非常用発電機です。
岡山の講演会行きたかったんですけど…日程的に無理でした…
投稿: 西乃湯 | 2012年12月22日 (土) 20時48分