« SL会津只見号 2012秋 その2 | トップページ | 懐かしの商品券 »

2012年11月 6日 (火)

青函連絡船講演会+飲み会@神奈川工科大学

…カメラ持って行かなかったので講演会や学園祭の展示などの画像はありません…が…

Dvc00009

会場で携帯で撮った、大神氏秘蔵の摩周丸キャップ非売品。いきさつは後ほど…

これから文章長いぞっと。

11月3日・4日と神奈川工科大学の学園祭、鉄道研究部の企画で青函連絡船の講演会がありました。で、船博の時の羊蹄丸ボランティアの大神さんから西沢キャプテンの講演と吉田さんの飾り毛布実演で久々に3人揃うし、夜はホテルで飲み会やるから来ない?とお誘いを受けました。

3日は学校で午前中に地域行事のもちつきがあったので、14時の2便に間に合わせるべく学校を出まして、厚木まで…ここ、改名前は幾徳工業大学で、友人が通っててその研究室に一度お邪魔したことがあったのですが、何せ20年以上前のこと、うっすら覚えていた畑のど真ん中…ではなくなり、校舎もキレイになっておりました。

さて、講演会会場ですが、正面にエ印の社旗が高々と掲げられておりました。お三方以外にも連絡船絡みで知ってる顔が…展示物はセキュリティの都合で切符などは全てカラーコピーなのはまぁ仕方ないでしょうね。模型は突貫工事だったのがよくわかりました。

で、まずは西沢キャプテンのお話から。やはり羊蹄丸のブリッジとは勝手が違うのか出だしはちょっとギクシャクした感じを受けましたが、連絡船のエピソードの段になると出るわ出るわそれ話しちゃっていいの?なネタが…そしてプロジェクターが使えるので羊蹄丸では見られなかった写真の数々…

西沢キャプテンのエピソードから二つほど…もう古い話だから大丈夫でしょ…だそうで…

赤軍派のメンバーとそっくりな人を見つけて、船員みんなでマークして、青森県警に通報して全速力で航行、青森桟橋はおろか岸壁まで私服制服の警官でびっしりだった…けどよく似てる人で脱力だったこと

札幌オリンピックの聖火輸送で正副一対の聖火の一つを持ち出してこっそり記念写真を撮ったこと、コレ、証拠画像だからと写真がプロジェクターでどーん…私はどっちでしょう?そして護衛艦と無線の周波数やら何やらがちがうのでトランシーバーで連絡取ってたら強風でアンテナ折れて最後は手旗信号だったとか…

大神氏秘蔵コレクションからは…

羊蹄丸の公用航海日誌に記録された船内出生の記録。出生場所が国鉄青函連絡船羊蹄丸一等船室北緯41度○○分、東経…と記録されていて…

さらにだいぶ前にこのblogでも書いた1983年のドラマ「最後の航海-ある甲板長の退職」の撮影風景のスナップの数々。

各種記録簿やハンドブックがアタッシュケースから次々と…

で、画像の野球帽は摩周丸乗組員の野球チームの帽子だそうな。色もあせておらず、状態は極上、大神氏の名前が書いてありました。大神氏によると摩周丸チームは一度も野球では優勝できず、最後にソフトボールで優勝したとか。で、この帽子を檜山丸でも同じように作り、摩周丸の濃紺の部分が水色で、その帽子の存在はなぜか船長の西沢さんは知らなかったとか…そんな話を後の飲み会で色々と聞きました…

そして、予定よりだいぶ長く西沢キャプテンの講演が…正味55分間。55分間と言えば…連絡船の折り返し時間というオチをつけて吉田さんの飾り毛布実演会となりました。

で、その吉田さんですが、明海大学の上杉 恵美准教授と共著で「飾り毛布 花毛布」という本が10月に海文堂出版から発売となりました。予定にはなかったのですが、上杉准教授も吉田さんとペアを組んで実演と講演をされていました。

610qategz7l_2

海文堂出版の書籍としては珍しくカラー多用で色校正が大変だったんじゃないかと…そんな話をしていました。さらにこの毛布を客室のおもてなしに取り入れているホテル、パラディスイン相模原の支配人であり、本の中に折り手として登場する森本氏も同席しておられました。

数少ない女性客は吉田さんによって作られる飾り毛布に吸い寄せられるように凝視していました。

一通り講演が終わった後、吉田さんや上杉さんの回りには人だかりができ、間近で毛布を織る姿を見たり、一緒に折ったりしていました。

で、この後、場所を皆さんの宿泊地のパラディスイン相模原に移し、羊蹄丸最新衝撃画像携えて多度津帰り直行の空旅氏も合流して一同で飲み会となったのですが、まぁネタの濃いこと濃いこと…秘蔵の○○が次々と…夜も遅くまで盛り上がったのでした。

それはそれは楽しい時間でした。この場をお借りして皆様に御礼を申し上げます。

|

« SL会津只見号 2012秋 その2 | トップページ | 懐かしの商品券 »

コメント

学園祭展示にお越しいただきありがとうございました。
展示代表をしていたものです。
もしかしたらなぁと思っていましたが来ておられましたか。とはいえ関係の方が多く来られていましたので完全にはわかっていないのですが・・・。
何よりお越しいただきありがとうございました。

投稿: 基本編成11連 | 2012年11月 6日 (火) 02時23分

大変ご無沙汰しておりますがお元気でしょうか?
神奈川工科大学学園祭には私も行きたかったです。
ボランティアガイドオールスターキャストで凄いですね。
みなさんお元気でしたでしょうか?
また、上杉先生も見えられたのですね。
吉田さんから先日「飾り毛布 花毛布」の本が送られて来ました。
おそらく、青函連絡船の飾り毛布を伝承しているのは吉田さんが最後だと思いますが、このような形となり後生に残せたのが、嬉しくてなりません。
また、羊蹄丸のページもあり、しっかりと羊蹄丸が存在したことも残すことが出来たかと思うと感無量です。
新居浜で私が撮影した吉田さんと上杉先生の写真も掲載して下さり名前まで巻末に入れて頂けたので、私としては羊蹄丸への想いに一区切り着けられると感じております。
約30年前に羊蹄丸に初めて乗って以来今年の新居浜まで多くの出会いを、羊蹄丸が結んでくれ、感謝しております。
また、私もみなさんと飲みたいものです。

投稿: 近鉄バファローズ | 2012年11月 6日 (火) 14時32分

>基本編成11連様
当日はお世話になりました。大神さんから誘われてたのですが、仕事でギリギリまで行けるかどうか微妙でした。久々に西沢キャプテンをはじめとする皆さんにお会いできた&お話をできたのはよかったです。
連絡船の企画に感謝します。また、学園祭お疲れ様でした。

>近鉄バファローズ様
仕事に沈没しておりますが、何とか生きています(笑)
学園祭の後の飲み会で近鉄バファローズ様のことも話題に出ていました。皆さんお元気そうでした。他にも尾形さんや谷尾さんもいらっしゃってましたので、ホントにオールスター状態でした。
飾り毛布という文化が確かに国鉄青函連絡船にあって、それを最後に羊蹄丸で引き継いでいたことが書籍という形で永遠に残る…素晴らしいことだと思います。羊蹄丸の結ぶ縁は不思議なもので、時を超越して同じ時間・同じ思いを共有できる…感慨深いものがありますね。

投稿: 西乃湯 | 2012年11月 6日 (火) 23時31分

おばんです。
久々に銀箱で出かけたのですが、ふと見ると「羊諦丸」のイルカマークのキーホルダーがバッジがわりに貼られていました(笑)
東京に保存で来てくれたし、富士山バックの見送りもしたし、何か不思議な縁があったのかな?としんみり・・。

投稿: 鉄たま | 2012年11月 9日 (金) 20時58分

おばんです。

いよいよ羊蹄丸の解轍も終盤に近づいているようです。一番安泰と思っていた船博だったのに…と残念で仕方ありませんです。羊蹄丸を介して色々な人と20年もたってから再会したり新しく出会ったり…人の輪の縁の妙を感じています。

えぇ、私の当時使用していた銀箱にも連絡船ステッカー貼ってありますよ。もう静態保存ですが。

投稿: 西乃湯 | 2012年11月11日 (日) 19時07分

初めて、コメントします。
学園祭があったんですか。
行きたかったです。
西乃湯さんとか空旅さんとか近鉄バッファローズさんとか、羊蹄丸のかなりの常連の方のようですね。
船の科学館の最終公開日、東京出航日に私も行きましたが、その時西沢キャプテン達と親しげに話しておられた方たちですね。
空旅さんの写真を見ると、言葉になりませんね。水の上に浮いていられるのも、あと何日でしょうか?

投稿: まっつ | 2012年11月14日 (水) 03時17分

はじめまして、ようこそ。

大神氏からお知らせをいただいて、皆さん勢揃いということなので、時間をやりくりして行ってきました。大学の学園祭ですので、もしかしたら鉄道雑誌に案内が載っていたかもしれません。

羊蹄丸の常連…というよりは、連絡船の思い出の輪という方がふさわしいように思います。終航から20年も経ってからの改めての出会いですから。

係留索の関係か、アスベストが片付いていないのか、残っているのが船首部だけになってからの解轍速度が落ちているように思います。

投稿: 西乃湯 | 2012年11月17日 (土) 17時10分

OBの私が行かれなかったんですよね。今年の幾徳祭。
最近はほとんどご無沙汰ですが、当時一番背の高かった畑の中の研究棟が小さく見えたでしょ?

投稿: JA8088 | 2012年11月23日 (金) 01時46分

ご無沙汰してます。リアルでは何年会ってないんだろう?

多分コメント来るだろうなぁ…と思ってました。
そうですね。研究室に連れてってもらったのって25年くらい前になりますからねぇ…建物自体超近代化された感じがしました。はい。

投稿: 西乃湯 | 2012年11月25日 (日) 21時31分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 青函連絡船講演会+飲み会@神奈川工科大学:

« SL会津只見号 2012秋 その2 | トップページ | 懐かしの商品券 »