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2010年7月29日 (木)

オグリキャップ号 お別れ会

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1泊1日の特攻で参列してきました。この会があるのを知って、即JALのマイルタダ券ページを見ると昨日の1930時と今日の2030時に各残数1で席があるじゃないですか。これは天の声が参列しろと言っているのだと…

バンブーメモリーをあり得ない位置から差しきったマイルチャンピオンシップ、そこから連闘で2着とはいえ1着と同タイムの2分22秒2の世界レコードを出したジャパンカップ…そして伝説の引退有馬記念…4角を回って最後の直線、伸びてくるオグリに地鳴りのような歓声、そして中山にこだました17万人のオグリコール…今でも鮮明な記憶です。

血統的にも大したことない、地方競馬出身でクラシックに出られない…そんな逆境をものともせず、ただひたむきに走る姿、それはバブル絶頂期、親から潤沢に仕送りをもらって遊びを謳歌している友人たちを横目に、貧乏して必死でバイトして卒業して、ようやく就職したばかりの自分に重ねていました。当時の仲間にはそんなことは一言も言いませんでしたが…

引退後は何度も牧場に会いに行っていました。年々馬体が白くなり、優駿スタリオンステーションが移転してからは公開されなくなってしまい、残念に思っていました。今年から公開再開だったのでオグリの年齢も年齢だしもう一度…と思っていた矢先の不幸…訃報を聞いて言葉も出ませんでした。そんな思いをどこかで昇華させないと…それが今日だったのかもしれません。

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会場となった新冠町のレ・コード館。入り口には大きな看板が。すでに受付が始まっていました。記帳し、館内に入ると、内藤律子さんの写真展をやっていました。一通り見渡していると目の前を安藤勝己騎手や瀬戸口師が次々と通っていきました。

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祭壇脇に飾られた縁の品。ファンの献花の後に近づくことができました。

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スクリーンには在りし日のオグリの姿が映し出されていました。

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祭壇に置かれたJRAからの感謝状。

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そしてオグリキャップの形見の毛。献花した人がみなそっと触っていました。

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たくさんの献花に包まれた祭壇。

会の中で縁の方々がお別れの言葉を述べていましたが、初代馬主の小栗孝一氏は嗚咽でなかなか声にならず、会場の涙を誘っていました。…という私も目の幅涙を必死でこらえていました。右隣の女の人はずっと泣いていましたし、左側にいた男の人も幾度となく手で目頭を押さえていました。

祭壇で手を合わせながら「ありがとう」と呟いて会場を後にしました。

日高地方に降った強い雨は別れの涙だったのでしょうか…

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