夕張森林鉄道 三弦橋
正式には下夕張森林鉄道夕張岳第一号橋梁といいますが、その筋では夕張の三弦橋で有名です。ダムの補償で線路を付け替えて昭和33年竣工、林鉄が38年に廃止となったため、実質5年しか使われませんでした。
先日北海道からアップしましたが、今宵のアップは10年ほど前、今は行くことが出来ない林道から俯瞰して撮ったものです。
まずは全景を。
水量が少ない夏に撮ったので、橋桁の構造がよくわかります。続いてワンスパンのアップを。
この時点では朽ち果てたとはいえかなりの数の枕木が残っていました。
さらにアップを。
四角錐をつなげたような特徴ある構造がよくわかります。トンネル出口から撮った写真が見あたらないのですが、正面から見ると鉄骨の構造物が万華鏡のように重なり合って非常に幾何学的に美しい造形となっています。
これ以外にも林鉄の鉄橋は数多く山中に残っています。今ではかろうじて残っていた駅舎やかつての集落の建物はほとんど姿を消してしまいました。この時はそのうちのいくつかを訪ねて回っています。いずれ新ダム湖の中に沈んでしまう産業遺産、この目に焼き付けておきたいものです。
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コメント
トラス構造が美しいです。
ご挨拶遅れました。夕張在住ゆいまると申します。
遠くからみたことのある橋ですが、こんなにアップでみると構造がよく分かります。まるでピラミッドを連ねたような構造なんですね。面白いです。
投稿: ゆいまる | 2009年8月13日 (木) 11時55分
ゆいまるさん、はじめまして。
地元夕張の方ですか。三菱大夕張鉄道で南大夕張まで夕刻の列車に揺られて旅したのをいまでも鮮明に覚えています。その後、車の免許を取ってからも何度も夕張には行っています。
この三弦橋はここにしか残っていない貴重な構造物で、今は近寄ることが出来なくなってしまいましたが、特徴ある構造はホントに見ていて面白いです。私が生まれる前の話になってしまいますが、ここを列車が走っている姿を見たかったですね。
投稿: 西乃湯 | 2009年8月14日 (金) 00時16分