さんふらわあ11(さつま)
んーっとですね…全長200メートル近いフェリーですから、全体像の写真がないです。…ので、押し入れから引っ張り出してきた船内で買ったプラモの箱で(爆)有井製作所…今はNゲージでおなじみのマイクロエースですね。全く手つかずの未開封品です(笑)
日本高速フェリーでの竣工時の諸元
船名 さんふらわあ11
総トン数 13,598屯
全長 195.8m
幅 24.0m
航海速力 22.0ノット
最高速力 23.2ノット
竣工 1973年9月
先日のオフ会で某掲示板副管理人氏と盛り上がった船談義でしたが、その中で出てきたさんふらわあ11。照国グループ総帥の中川喜次郎の肝いりというかほとんど趣味で作ったとしか思えない豪華フェリーラインナップのさんふらわあシリーズ。このさんふらわあシリーズの負担が大きくて会社コケたし。
特にさんふらわあ11はアンカーが収納式、直列の2本のファンネル、前から見たら純客船というフェリーとは思えない別格のスタイルの良さ。プラモの箱のファンネルは画像処理で赤く塗りつぶされていますが、デビュー当時はここに中川マークがありました。日本のフェリーで直列2本煙突ってこいつだけだったはず。すごくスマートに見えたのを覚えています。
まぁ、当時のフェリー新造1隻あたりせいぜい20億円の時代に70億円かけてつくった贅沢さ。大阪~志布志~鹿児島航路に就航したのですが、豪華な内装にプールにシアターに連夜のトロピカルショーと大変な人気でした。
で、こいつの特等貴賓室に乗ったことがあります。探せば乗船券が出てくるのですが、押し入れの奥深く…友人が株主で半額でのれるぜ!ってことだったのでむさい男二人で九州豪遊券と併せて乗りに行ったのでした。半額とはいえ確か二人で4万近くしたはず。
夏の繁忙期だったので船内は超満員。ロビーなんかにも毛布と簡易枕を置いて2東亜使いにしている状況なのに、乗船手続きをして船内フロントに乗船券を提示すると船員さんが荷物持ってくれて部屋まで先導ご案内してくれるという別格の扱いでした。
ドアを開けて部屋へ入った第一印象は「広い!」でした。このリビングルームだけで学校の教室くらいはあろうかという広さ。奥のドアの向こうにベッドルームとバスルームとトイレ。
窓にかかっているカーテンは電動でした。窓はリビングルームだけで6枚分。
左側の扉が入り口ですが、その横の冷蔵庫、元々は右手にちょっと見えるバーカウンターに専属バーテンがいてサービスをしていたそうですが、私らが乗ったときはもうそのサービスはなく、冷蔵庫の中のものを無料でご自由にどうぞ。足りなくなったらフロントに連絡してくださいという状態でした。
ベッドルームにもソファーがありました。おそらくちょっとしたシティーホテルのツインルームよりははるかに広いとでしょう。右のドアがバスルーム。左のソファーの後ろに窓が2枚。写真撮ってる私の後ろにのベッドが2つのツインルームです。
20年くらい前に乗った船ですから今から見れば古くさいデザインかもしれないです。とはいえ、こんな船がかつて普通に走ってた、乗れたっていうのは貴重な経験だったと思います。このスペース、全部合わせたら多分今住んでるマンションの面積より広いでしょうね。
っつーか、昔から船は上等級に乗れと言われたものですけど、この時ほど格差を感じたことないです。ナッチャンを迷わずエグゼクティブクラスにしたのもこの経験があったからこそ。特等貴賓室はロビーの雑魚寝2等スペースの何人分?って考えたら定価の約4万円だって決して高いモノじゃないと思えてしまうあたりバブル世代の発想なのかなぁ…
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