紙くずになりました。
表
裏
本日、教員免許状が紙くずになりました。ま、これから教員になろうなんてのは、まちがってもやめた方がよいですね。
ちなみに中高それぞれ1種社会も持ってます。
身分保障ありません。
給料は下げます。
マスコミや世間からはサンドバックです。
無理難題を言われても、面と向かって「教員なんて人間のクズがやる職業だ」と罵倒されても反論できません。
連日夜自宅に2時間3時間電話をかけられて追い詰められて鬱病になれば詐病と言われます。
キレて暴れる子どもが他の子にけがをさせないように押さえつけたら暴力で訴えられます。
子どものけんかにすぐに親が出てきて警察だ裁判だ賠償だ学校の責任だ謝罪だ云々…
躾もすべて学校で、箸の上げ下げボタンのかけ方トイレの使い方…
特別支援という美名で障害児の普通学級担任への丸投げ介添員無し。
朝9時から40℃になろうかという教室で半袖短パンで授業すると「ネクタイもしないで品格がない」とののしられ…
研究指定校には湯水のように金と人をつぎ込んでこれだけの成果が上がりましたから他の学校でもやりなさい、ただし金も人も知恵も出しません、あんたら現場の創意工夫と熱意でやりなさい。今やってることは減らしてはいけません。それに付け加えてやってください。それが改革です…って…
etc etc.....
それでも目の前の子どもたちのために…って努力している人がほとんどなのに…
そ こ ま で 賤 業 で す か、学 校 の 先 生 っ て。
今春の大学入試、教員養成学部、受験者数25%減だそうな。採用試験も小学校は実質1倍台。やめる人多数…
免許の更新なんかに30時間もかけるならその分授業の準備をしたいです。大学の現場も知らん象牙の塔な方々のご高説をうかがって研修なんてのは時間と金の無駄。どうせ天下り利権の「教員免許更新センター」なんてものができるに決まってるし。
そんな思いをしてまで教員やりたいなんてそりゃ熱意じゃなくて何かの勘違いじゃないかと…最近つくづくそう思います。
四十路突入の今さら転職もできないし、そもそも教員から転職ってそのものが門前払いでムリだし。それが可能な有能な人はとっととやめてます…
銀行勤めの友人が一言…「この法案通ったら教員は住宅ローン組めないだろうね。10年でクビになる可能性があるなんて属性悪い…つまり信用ナシだから。ついでに今借りてる人、信用状況の著しい変化による期限の利益喪失で残金全額一括返済要求もあるかもよ。いわゆる貸し剥がし。」と笑いながらのたもうてくれました。
教務主幹になって仕事激増です。それも授業と関係ない書類のための書類作りとか…最近夜中に何度も目が覚めるようになりました。眠りが安定しません。そんな話をしていたら「おまえ、それ危ないぞ。はっきりと症状が出て病院送りになったときは手遅れだから早いうちにメンタルクリニックに行ってこい」とマジ顔で言われました…
え?じゃ、何でおまえやめないで続けてるの?ですって?
…そりゃ子どもたちが育っていくのが楽しいからですよ。卒業して、成人して、「先生、飲もうぜ」ってのが嬉しいからですよ。損得抜きの人のつきあいができるからですよ。俺よりもはるかに立派になって成功してる姿見たら嬉しいじゃないですか。そんなもんですって、教員の喜びって。
…でもね、私らも生活ありますから。欲深き平凡な人ですから。霞食って生きてる訳じゃないですから。苦労に見合ったそれなりの賃金と労働環境要求するのってまちがってます?
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コメント
あらあら、センセー、大変ですな。
当方の会社の自分の部署に入った新入社員は大学院まで教育やっていたのに一般企業就職ですから・・・
会津出身でかつセンセーの後輩に当たるとは・・・
投稿: かしゃ猫 | 2007年6月20日 (水) 23時32分
毎度です。
まぁ、愚痴でも言わんとやってられませんわなぁ…。
で、学芸大ですけど、元師範学校で教員養成大学と言いながらも教員になる人って、今や卒業生の半分もいなかったように思います。私が卒業したちょっと後かな、教員免許取らなくても卒業できる0免(ぜろめん)コースができたくらいだし。昔は50メートルどうしても泳げなくて教員免許とれずに8年いたあげくに退学ってケースもあったようですが(苦笑)
ちなみに、元陸軍技術研究所の跡地だけあって、旧プールは上陸用舟艇性能試験所跡、学内のやたらと広い道路は戦車がすれ違える規格、建て替えられる前のサークル長屋は元兵舎でした(爆)
投稿: 西乃湯 | 2007年6月21日 (木) 22時47分
おばんです。
>「先生、飲もうぜ」
うーむ、行き着くところはお酒ですなw
ってじょーだんはそのくらいにして…
なんていうんですかね、すっかり組合もおとなしくなったからか、昔の恨みとばかり目の敵にされているように感じますね。
なんていうのかな、今のご時世「たたきやすい」ポジションなのかもしれません。
現場の人間が一生懸命やっていることは知人からいくらでも聞こえてきます。
1000円くらいの休日部活動手当だけで月に休みもなく働いているとか、わけのわかんない子供で大変だとか、でもやっぱり仕事が好きでやっているとか。
教員免許も、なんだかんだで天下り先の組織を作り、更新をちらつかせて言うことを聞かせるのが目的かも。
むろん授業に精を出さず訳のわからん教員もいるとは聞いてます。 でも割合からすると1%いるかどうかでしょう。
その人達を排除するとバラ色になるんですかね?
仙台でも給食費未納の問題が昨今話題になってます。
あまりにひどい未納者を教育委員会が裁判所に訴えて差し押さえするんだそうです。
そこまでされないと払わない親たち。ひどいのになるとギャンブルにつぎ込んで払わない人も現にいるとか。
「ダメ教員」の割合よりもそっちの方が割合高そうですし。
どうせなら保護者も免許制にしてしまうってのはどうですかねw
首相の言う「教育再生」ってなにをしたいんでしょうか?
「美しい日本」はアホな大人を徹底的に再教育せんとダメだと思ってますが
投稿: 水無月 | 2007年6月22日 (金) 20時36分
おばんです。
昨夜は酔っぱらってげろんげろんでした(爆)
いや、卒業生と飲む酒はうまいんですけど…みんな若いですから、その勢いと一緒のペースでオールで飲んで、朝4時からカラオケだぁ~なんてやると…3日くらい体にこたえます。
組合はねぇ…資本主義の構造上労働組合は必要だと思うんですよ、社会科の教科書通り。でもって、労働政策に左右される以上政治的活動から切り離すこともできないですよねぇ。でもねぇ…イデオロギー闘争主で本来の労働条件の改善が従ってのはねぇ…あげくに社会党か共産党かで分裂してるんじゃどうしようもないですね。でもって本来の労働運動とかけ離れたところにばかり力入れてるし。現場じゃまずそんなの見ないんですけどね。そっちばっかり報道されてるんですけど、組合主催の授業方法の研修って、ベテランが長年の実践で培ったモノや先進的な方法なんかを学びあって研鑽しあってるのはほとんど報道されませんねぇ…
ま、何にせよ、昔より親子共々接し方が難しくなってるのは否めないですね。東京だとそのような方々と接するのを避けるために私立へってのも多いですし。でもって公立はいよいよ・・・な方が濃縮されてくるというわけで…そうするとよけい私立志向が高くなりさらに濃縮されてという負のスパイラルに…という傾向が地域によっては強くなっております。ちなみに、私の学校の場合は…学力で私立志向って雰囲気かな。
さて、明日…もう今日か…は授業参観だっと。いい加減に寝ようっと。あ、エントリー(爆)
投稿: 西乃湯 | 2007年6月24日 (日) 00時05分
私だって、債権法がどうしてもだめで、書類上は大学中退です。親族法とか相続法とかいう、ドロドロ系は大好きだったんですが(笑)
弁護士も、ただ増やせばいいという職業ではないと思うんですけどね。「人を育てる」ということが、出来なくなっているような気がします。
投稿: こまぴん☆ミ | 2007年6月26日 (火) 03時06分
毎度です。レス遅くてすみませんです。
うわぁ…ドロドロ系の法律って…あまりリアル世界でおつきあいしたくないですけど、相続なんて絶対にあることですからねぇ…ウチのじいさん死んだ後けっこう大変だったんで。土地の登記や預金の名義の管理がいい加減で死んだじいさんのそのまたじいさんの名義のまんまのがあるのが判明してこれどうするんだ状態だったりと…誰がいくらもらう…じゃなくって、誰が引き取るでもめましたから。何でもみかん山の面積増えると農林年金もらえなくなるらしくって、みんなして「いらねー」の大合唱でした(爆)
「人を育てる」って難しいです。みんな育てられて今があるって事をキレイさっぱり忘れてますし、最初から完璧を求めすぎて成長途上にある試行錯誤を許せない人が増えたように思います。安易に即戦力ばかり求めて手間暇時間に金かかる人材育成を放棄してると即戦力も枯渇すると思うんですけどね。ま、枯渇するのが見えたときには手遅れですな。
投稿: 西乃湯 | 2007年6月27日 (水) 22時36分
人材育成に生産性を求めるのは間違い。
誰でもわかることなんでしょうけど、でも、あえて言わせてください。
本業の一環で地元の小学校とかに行ってあれこれしてる間に見えてくる構図。
えぇ、センセもよく御存知でしょうけど、民間はもっと働いてます、しかも手弁当で。
ですから、人材育成に生産性を求めるのは間違いですけどね、厳しい事を言うようですけど、だからといって無駄や浪費が許されると言うことも無いはずです。
その辺のコスト意識とか生産性向上の意識が見事に欠如しちゃってる人は多いですよね、公務員と呼ばれる現場の人って。
でも、馬鹿親の件はマリアナ海溝より深く同情しますよ。
えぇ、同情しますとも。
だって、お客様は神様な勘違い馬鹿がよく来ますもの、うちにも(笑)
ついでに言うと、40で転職が難しいなんていってたらアカンですって。
人間70で起業しちゃうつわものもざらにいるんですから(笑)
ワタシと組んで一儲けしましょうよ!絶対損はさせません……( ̄▽ ̄)ナハハ
投稿: ふうらいぼ | 2007年6月27日 (水) 23時12分
長いぞ。
うーん、コスト意識ねぇ…配当予算の決定権は学校にはないですから。というか、児童数によって自動的に額が決まりますから。でもって、毎年10%程度削減されまくって、これ以上どうしようもない限界状態なんですけどねぇ、学校って。年度初めの予算会議、一つものを買うために、授業での使い方やら効果などをきっちりプレゼンできないとあっさりカットされます。教科や担当の申請予算の半分も通れば御の字です。でもって、実際、新しい教材教具なんか買う余裕ほとんど無いですよ。メンテナンスとランニングコストでほとんど終わり。それもかなりカツカツで。ついでにヨドバシなどの量販店は使えないし。税金は地元へ還元って縛りがあるんで。
私らの人件費はともかくとして、印刷の用紙を買ったり、校庭に引くラインの石灰を買ったりする学校に配当される予算って、児童一人あたりにしたら年間1万5千円程度です。「年間」ですよ「月」ではありません。OECD調査じゃ先進国の中では最低レベルの予算、それでいて高い学力という…外国がうらやむ費用対効果なんですけどね。まぁ都市部じゃ公的負担が貧弱なのを塾で補うという教育支出がありますからそこまで含めるとトータルでの教育費はいかほどかはわかりませんが。
すでに学校は無駄とか浪費ってのからは無縁に近いところまで絞られてますので…年度末になるとプリンタのインク切れで1台、また1台と使用不能に…見るに見かねて個人で買ってきて補充なんてのも普通ですし。かつてブラスバンド担当やってたとき、楽器の修理、消耗品、楽譜代等々…年間でボーナス1回分くらい自腹切ってました。まだバブルの余波があって今よりかなり予算が豊かだった時代ですが。今、校長や副校長、公用の携帯持たせてもらえません。私物を公用に使ってます。むろん、公用であっても電話代は私費。そんな裏側まで見えてます?
民間の仕事と私らの仕事はベクトルが違うし、どっちが働いているなんてのは水掛け論でしかないのですが、そもそも公務員ってのは民間では利益が出ない不採算部門や利潤追求に馴染まないものを税金で補って行うわけですから、どうコスト意識や生産性向上を考えてもそりゃ民間の基準とは平行にもならない捻れの位置にあるモノだと思いますよ。不採算非効率だからといって切り捨てられないんですから。どうがんばったって福祉や教育なんぞ不採算非効率の極みですから。私立学校は補助金ないとやっていけないことがそれを端的に表していると思いますよ。まぁそれをいいことにテキトーこいてるのがいるってのは社保庁の例に限らすあちこちにありますが。
どんな組織でも2:6:2くらいの比で優秀・普通・ダメな人がいるって言われます。人間の能力に生まれついての差や生育環境の差で違いがあるのが当然で全ての人が優秀の2にはなりえないわけです。ダメの2を取り除いたら組織として無駄が無くなるかと言えばそうではなくって、いわゆるのりしろ、車のハンドルの遊びの部分が無くなってしまい却って組織の力が落ちるという研究もあります。まぁ、それを免罪符にするわけではありませんが、しかし、そんな余裕のないギスギスした社会ってイヤです。突き詰めてしまうと選民思想になりますしね。
この仕事から転職するには非常に高いハードルがあります。そもそも門前払いが基本です。だって、40才なりのビジネス経験が必要でしょ。第2新卒ならともかく、組織で言えば中堅どころ、即戦力期待でしょ。そういうスキルは0の人、経営者として雇えます?で、70で起業できるってのはそれまで培ってきたビジネスでの人脈や経験があってこそ。新しいアイディアっていうけど、経験値の積み重ねがなければアイディアも浮かばないでしょ。経験も人脈もビジネスの信用もナシで起業できます?また、そういうのに企業資金を融資したり、投資する気になります?そんなツワモノというか優秀な人材はハナから教員やタダのサラリーマンはやらないと思うんですけど。
絶対損はさせませんって…それ勧誘の時に言うとNGなセリフですね。しかもログ残しちゃって…(°ー°)ニヤリ…
投稿: 西乃湯 | 2007年6月28日 (木) 22時31分
なげぇよw
……じゃなくて(汗)
いや、文章の内容以前にですね、えぇ、その、何て言いますか……
要するにテンパッてますね(汗)
その…まぁ…何と言いますか…
こんなに突っ込み所だらけの文章書くんですから、相当追い詰められてるんだろうなってのはよくわかりますよ。うん、同情します。
職業柄と言うわけでなくて、色んな経験上、もう少し客観的な判断を……とか、そんな玉虫色的言い逃れをする訳じゃないんですけどね。
文書の意味合いとして、逃げ口上が最初に立っちゃってるってのは組織防衛とか自己保身とか、その手の末期症状の典型的な例だと思う訳ですよ。
いや、噛み付くのが目的じゃなくて、攻めの姿勢って所でもう少しまぁ……( ̄▽ ̄)ナハハ
絶対損させませんよ?えぇ、損させませんとも。
例え金銭的に損をしたとしても、それを損と感じさせなければ良いわけですよね。
商売の基本はそこですから(爆)
投稿: ふうらいぼ | 2007年6月28日 (木) 22時47分